若い世代を中心に、2000年頃からあるお酒が人気を集めるようになりました。それはコメを主原料としている日本酒で、今では約150万リットルもの売り上げを誇るものとなりました。1990年代までは年間の生産量は約60万リットル程度しかなく、愛好家の平均年齢は60歳以上です。この時代はワインやウイスキーに人気が集中をしており、アルコール度数の高い吟醸酒は避けられる傾向だってといえます。
ところが各社酒造メーカーでは、洋酒に近いマイルドなアルコール度数のものや、炭酸入りのスパークリング製法を確立させたことで、需要が大きく伸びました。好みの日本酒を作ってみたいという方も多いことでしょう。そこでここでは、自宅にあるコメを使って大吟醸を醸造する方法をご紹介します。まず用意をするのが業務用ガラス容器で、2リットル程度の円錐形のガラス容器がおすすめです。
業務用を選ぶ理由は2つあり、高い耐久性を備えている耐熱ガラス容器となっているからです。もうひとつは内部を真空状にできる点があり、この真空状にできることで吟醸酒特有の発酵を促せます。業務用だと1個約5000円とお値段が高くなりますが、何度でも繰り返し使用をすることが可能です。材料は通常のコメを500グラム、塩・砂糖を用意して、あとは水を1リットル加えます。
電子レンジで約1時間加熱をしてから、床下などで1か月間寝かせれば発酵をされて、本格的な大吟醸の完成です。